日記系.jp 日記専門ブログ/モブログサービス
by
Cyberz Inc.
日記系.jpでショッピング[PR]
とりあえず系(159)
元気系(76)
いやし系(71)
恋愛系(29)
バカップル系(35)
子育て系(8)
ペット系(119)
グルメ系(25)
レシピ系(12)
ダイエット系(11)
自慢系(1)
グチ系(20)
オシゴト系(11)
観察系(167)
旅行系(27)
釣り系(2)
映画系(21)
音楽系(26)
スポーツ系(7)
ゲーム系(2)
アニマン系(7)
ちとエエ話系(1)
今日の一句系(30)
ポエマー系(14)
小説系(10)
秘密系(4)
社会派系(11)
不幸系(15)
闘病系(29)
オトナ系(4)
先月末、
ご無沙汰...
襟裳岬の...
ヨシー・...
撮ったど...
北海道神...
北海道神...
今日は、
今日の朝...
神の悪戯? ...
早急に取...
吉井和哉...
アイボ(愛...
最近はラ...
10月26日
衣替え(ロ...
みんなの検索
ジャンル
であい.COMから日記転送
  日記系.管理人[10/19]
 にんざぶろうのまたたび日記。
  ナビゲーター[1/9]
 彩花火ナビ・ビ・ビ・ビ
  Cyberz提供[12/24]
 社長ブログ
  大人買いドドン[4/20]
 大人買いでドドン
 使い方と注意点
 よくある質問
 利用規約

 古(いにしえ)の地へ….小説系日記
諧讌朋念佳(前セピア)
諧讌朋念佳(前セピア)とりあえず系元気系いやし系恋愛系バカップル系子育て系ペット系
グルメ系レシピ系ダイエット系自慢系グチ系オシゴト系観察系
旅行系釣り系映画系音楽系スポーツ系ゲーム系アニマン系
ちとエエ話系今日の一句系ポエマー系小説系秘密系社会派系不幸系
闘病系オトナ系
RSS RSS2.0 Podcasting
ATOM OPML Vodcasting
KML
◆53〜54才 1963(昭和38)年 札幌/小樽/室蘭在住 不定期休み 既婚 ◆離婚×1 ◆子供無し 車無し お酒を飲める 喫煙しない ギャンブルしない
◆趣味・興味: 音楽, 映画/ビデオ
作家QRコード
作家QR
 コード 
整然粛々と流るる河の如く、 心研ぎ澄まし太古の響きに身をゆだねたい。 自ずと分岐する河は数在れど、 逆流する河は無い。 源流を尊んで支流を生きるのが自然の摂理。 在りのままの歴史の中に応えがある☆
 
2017年12月
     1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
      

→このジャンルの最初の日記
→全部で954日記/小説系日記が10日記

 次を見る>
しょうもない[物語]のpart7
どう書いていいか判らない

当然、身辺整理なんて出来やしなかった

これを書く事で、身内に迷惑が及ぶとしたら辛い

けれど、世の中のいい加減さや犯罪を黙って見過ごすのは、もっと辛い





実際、私が許せないのは、犯人なのか、警察なのか、銀行なのか、それとも、あの日ATMに行った自分なのか…

昨年十月某日、父ちゃんの給料日

外に出たくなかった

でも、冷蔵庫の中には、メインとなる食材が入ってなかった

父ちゃんの給料日

それも金曜日

有り合わせの料理じゃ申し訳ないと言う思いと、外に出たくないと言う思いが交錯した

心を決める為『夕食は有り合わせオデンだよ』と、父ちゃんにメールして、ゆっくりと家の事をしてたのに…

四時を過ぎた辺りからソワソワし始めた

心は外に出たくないと訴えてるのに、体が準備を始めた

身だしなみを整えようと洗面所のドアノブを握った瞬間、心が叫んだ

行きたくない!!!』

驚いた

出掛けたくないと思いながら、渋々家を出た事は何度も有ったけど

叫ぶほどに出掛けたくないって何なの?

この時、心の声を聞いて、外出を止める事が出来たら、、今頃こんなドロドロした感情に悩まされる事も無かったのに…

私は外出した

ATMBOXは、珍しく誰も居なかった

ATMで作業時間を要する私は、人様を待たせずに作業に集中できると喜んだ

私達夫婦は、又、北海道に戻るのが夢なので、差し障りない引き落としには、北海道の銀行を使ってる

でも、こちらでは記帳が出来ないので、毎月一回、カードで残高照会して印刷紙を持ち帰り、ノートに記入してる

その為、時間を要する

なので、人様が後ろに並んだ時は途中で止め、一番後ろに並び直し、残りの残高照会をする

郵便局も入れ、二人分で六枚

その日は、生活費、他行への入金、父ちゃんの小遣いの為に二十万円を引き出した

その時にATMBOXの自動ドアが開き、後ろに人が並んだ

さらにドアが開き、私の後ろに二人が並んだので、残高照会を止めて二人の後ろに並び直した

そして、通帳等を眺めながら、他行への入金配分を考えていた

十数秒後、前に並んでいた男性が痰がらみの咳をした

マスクをしていなかった私は、さり気なく半歩後ろに下がり、通帳の続きを眺めた

十数秒後、前の男性が踵を返して出口に向かった

そして、自動ドアを出る瞬間、私を見た

私もつられて一瞬見た

そして、用を足さずに出てった男性を不思議に思いながら、ATM操作をしてる女性の後ろに並んだ

そうして、通帳を鞄にしまおうとして異変に気付いた

今さっきATMから引き出したばかりの二十万円が入ってる封筒が無い

鞄の外ポケットに差した封筒

急いで周りを見回した

無い

[あの男性が!?]

ATMBOXを出ると外

横はスーパー

周りは駐車場

慌ててスーパーの入り口付近を見に行った

らしき男性は居ない

駐車場を見回した

年令の近い男性は居るけど、服の色が違う

数十秒後、諦めてATMBOXに戻ると、女性が作業を終え帰ろうとしていた

動揺してる私が、女性に『今さっき引き出して鞄に差していた二十万円が無くなったんです』『もしかしたら、ここに並んでた男性が持ち帰ってしまったのかも…』とオロオロ説明していると、

隣りのATMに来た女性が『それは警察に電話した方がいいよ!!』と言ってくれたので、直ぐに電話した

女性が出た

抑揚が無い

[こちらが動揺しているから、敢えて坦々と応対するのだろう]と思った

名前と居場所と状況を伝えて携帯を切った

女性二人と状況を話しながら警察官の到着を待った

数分後、警察から電話が入ったので、新ためて状況を伝えた

女性達に足留めさせてしまったお詫びとお礼を述べた

除々に混んできたATMBOXを出て外で待ってると、警察官が二人来て『間もなく刑事が来ますので…』と言い、

私の身元と被害状況を詳しく聴き取りながら記入した

数分後、警察の制服を着た刑事が二人到着

先程と同じ内容を新ためて詳しく聴き取りながら記入している

『その二十万円を引き出した事が分かる物は有りますか?』と訊かれたので、ご利用明細表を見せた

『この二十万円を引き出した目的は?』と訊かれたので、『生活費と夫の小遣いと先月使い過ぎた[へそくり]の補充です』と答えた

そこは正直に答えるべきだと思った

『男性の特徴は?』の質問には、全てを答えられなかった

一瞬しか見てない自分の曖昧な記憶で、実際の男性から遠ざかる特徴を述べてしまえば、犯人逮捕の妨げになると思った

なので、答えられる所だけ答えた

『背は私より少し高いぐらい』『年令は…、痰がらみの咳の音から六十代ぐらいだと思います』と答えた

着衣は紺の様な気がしたけど自信が無いので『濃くて暗い色だったと思います』と答えた

眼鏡は掛けて無かったと思うけど、自信が無いので『わかりません』と答えた

その他にも色々と訊かれた

先に来た警察官は鑑識なのか、ATMBOXの中を測ったり、私の鞄を測ったりしていた

そして、スーパーとATMBOXに行き来する通行人が見てる中、一時間以上かけて事情聴取または実況検分をして貰った

(何せATMBOXが混んでしまい、写真を撮る為の空き待ちに時間を取られた)

その間は何事かと見てる人も居たし、警察が目を離した隙に、私の所へ『何があったの?』と訊きに来る人もいた

私は迂闊に状況を話してはならないと思い、『大丈夫です』と言うだけに留めたけれど、

後で冷静になってから、そう言う方達の口を借りれば良かった!!と後悔した

警察の邪魔をしない為に何も語らなかったけれど、警察にやる気が無いのなら、自分で動かなければ犯人は永久に捕まらない

北海道でも警察の呑気さに悩まされたけど、これ程まで警察が当てにならない物だとは思わなかった



まず警察は、防犯カメラの映像を銀行に取り寄せた

映像が届くまでに四週間を要した

その間、二回、父ちゃんと一緒に警察署に出向いた

けれど、被害届けを書いてくれた担当の刑事には会えず、一番最初の電話で応対してくれたらしき刑事課の女性が現われた

相変わらず抑揚の無い話し方で反応が薄い

心許なく思いながらも捜査方法の提案などを話してみた

先行きが暗く感じた

映像が届くまでに幾日を要するのか見当もつかなかった私はジリジリと待った

痺れを切らし四週間後に電話をすると、映像が届いてるとの事

急いで警察署に行った

防犯カメラの映像を静止画で秒送りにした印刷物を見せてくれた

思ってた以上に鮮明に映ってる

犯人の顔も、背格好も、着衣も分かる

そして、自分の動いた軌跡と、引き出した二十万円の入った封筒の流れも分かる

驚いた事は、私がATMから後ろに並び直す時にいつもと違う壁側から戻ってた事

いつもは二台あるATMの間側から戻るのに、その日は何故か狭い壁側を通って後ろに戻ってる

どおりで、後ろに戻る時に男性が右側に居て変だと思った

更に男性が右腕をず〜っと腰に当ててたから、窮屈な態勢で横を通った

実況検分でも、そんな記憶は無いから、いつも通りの軌跡を歩いて状況説明したのに

映像を見て恥ずかしくなった

戻る方向が逆だったら、男性と鞄の位置関係も変わってくる

でも、これで男性側に鞄を掛けてた事が分かった

そして二十万円の入った封筒は、男性が抜き取ったのでは無く、鞄から男性の足元近くに落ちた事が分かった

そうして男性は、二秒ほど私の落とした封筒を見つめ、靴で踏んで隠し、私の様子を三秒ほど背中で伺いながら、おもむろにしゃがみ込んで封筒を拾って、左脇に抱えていたセカンドバッグに入れた

さらにセカンドバッグに入れた封筒の中を確認し、充分に足る額だと思ったのか、自分の通帳を眺めながら踵を返して出口に向かい、私を一瞥して出て行った

許せない!!

こんなに図々しく堂々と他人の金を搾取する人間が平然と生活しているのかと思うと腹が立つ

私が落とした金を拾って、私の居る前で確認するなんて、根っからの悪人だ

それに気付かず、通帳と睨めっこしてた私も相当の愚か者だ

本当に恥ずかしい

でも、恥ずかしいなんて言ってられない

警察が動いてくれないのなら自分で動くしかない

思いもよらず静止画を印刷した紙も貰えた

『男性を見つけたら、車のナンバーなりを確かめ警察に連絡します』と刑事課の女性に伝えたら『協力をお願いします』と言われた

顔を識別できるレベルの映像が来たので、銀行での捜査方法等も提案してみたけれど、当てに出来る反応は得られなかった

次の日から私は、画像を持って聴き取りに回った

行く先々に、連絡先を置いて来た

連絡をくれたのは二人

犯人情報では無く、アイディアの提供だった

有り難かった

銀行や市役所、郵便局も聴いて回った

郵便局は好意的に対応してくれた

市役所は一度は受けてくれたけど、数時間後には「協力出来ません」と電話が来た

その際に、何か話してくれたけれど、ちょうどスーパーの防犯担当に依頼して、一休みしようとベンチに書類を広げた所で、

さらに電話を受けたと同時に目の前のオバチャンがスーパー中に響く大声で電話を始めた物だから、慌てて、広げた書類を掻き集め大声オバチャンから離れたけれど、何一つ市役所の男性の声が聞こえなかった

腹が立つぐらいに私はタイミングが悪い

肝心な銀行はと言うと

協力態勢では無い

自分の銀行のATMBOXで起こった案件なのに、まるで他人事の様

勿論、男性が私の引き出した金を持ち帰った事は銀行の落ち度ではなく私の落ち度

でも、私は、今、ここに居る、この支店で通帳を作り毎月出し入れしてるんですよ!

数千万円も預けられませんけど、顧客です!と思った

画像を見ながら支店長は、『この画像を見る限りでは、この男性が貴方のお金の入ってる封筒を持ち帰ったとは言えませんね』と男性を庇う口ぶり

私が画像を指差しながら何度も説明しても、同じ答えを繰り返すばかり

秒送りで、男性が私の鞄から落ちた現金入り封筒を踏み付けてセカンドバッグに入れてる映像が写ってるのに…変だ

支店長も男性と変わらない年齢もしくは少し上ぐらいにお見受けしますが、目は確かですか?と訊ねたくなった

さらに支店長は『私がこの男性を知ってるとしても知らないとしても、貴方には、知ってるとも言えないし、知らないとも言えない』と何度も同じ答えを繰り返した

… … …

! 支店長は犯人の顔に見覚えがある

そう思った

普通に考えても、男性は、この銀行の通帳を持ってATMに並んでたのだから顧客だろう

百歩譲っても、家族か身内の通帳だろう

支店長が何年ここに座ってたか知らないけど、数年も居れば窓口に男性が来た事も有ったでしょうよ

それとも、大口の顧客だから庇ってるのですか?

全て私の憶測ですが、貴方の応対は他の方達と違ってましたよ

こんな状況下で協力を得られないのなら、何の為に防犯カメラを取り付けてあるのですか?



数日後、父ちゃんから警察に電話して貰った

女性より男性の方が、警察が本気で取り合ってくれると思ったから

担当の男性刑事が電話口に出た

三、四分様子を見たが、本題に入る気配が無い

痺れを切らして電話を変わった

相手の態度も変わった

女は面倒臭いのだろう

そんな事は、どうでも良い

銀行へ捜査協力を依頼して貰える様に頼んだ

そして、「こんな方法はどうでしょう?」と提案してみた

相手は刑事

捜査のプロ

だけど、終始やる気が感じられない、面倒臭せ〜と言わんばかりの口ぶり

『捜査に本気になれないのは体質ですか?』と訊くと、『そんな事はありません』と答えたけれど、体質で無ければ東北人の気質ですか?

とにかく映像を取り寄せた以上は有効に使って貰いたい

第一、銀行に捜査協力を依頼する為に映像を取り寄せたと思ってたのに、取り寄せて終了って何だ?

『あとは余罪に…』って何だ?

前科はともかく、これに味を占めて、犯行を繰り返されては困る

それから『現実は刑事ドラマの様には行きません』って、そんな事は分かってますよ

余りにもやる気が感じられなかったから発破をかけたんです!!

これじゃあ、私が男性を見つけて警察に届けても、どうなる事やら、先が思いやられる

いっその事、男性の画像を貼ってやりたいわ!!

2010/5/27   21:15  

小説系日記

つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 >3 ...日記QRコード
つながってる???アイテム
不都合な真実
不都合な真実 (書籍/雑誌)
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0



しょうもない[物語]のpart6
オバチャンに追われる様に又もや父ちゃんの家に戻った私

だけど、暫らくは、オバチャン襲来の恐怖から逃れられなかった

冷静に考えれば、、あのオバチャンが固執してるのは、あの家なんだから、父ちゃんの家まで追い掛けてこない筈なんだけど、

恐怖と言う物は、頭で割り切れない物らしい

申し訳ない事だけど、今でも、痩せ細ってエキセントリックな風貌の老婆を見ると恐怖を感じる



ところが、この老婆に見えたオバチャン、後に父ちゃんが警察に直談判に行った時に得た情報によると、五十代後半だったとの事

余りの老け方に驚いた

その時、オバチャンが私の家に不法侵入して連行されてから一週間の流れを、各々の担当者に父ちゃんが訊いてきてくれた

やはり、病院に入ったり、騒いでダンナサンの所へ戻されたり、ダンナサンの所を追い出され外で暴れて病院に連れ戻されたり、病院を抜け出し私の家に戻って来たりと…

傍迷惑な一週間を過ごしていたらしい

とにかく、このオバチャンの質の悪い所は騒ぐ所なんだと思う

籍が入ってないダンナサンも手を焼いていたのだろう

そして、警察も病院も手を焼いて、他に回してしまったのだろう

まぁ私も騒がしい事が大嫌いなので解らなくも無いけど、仕事なんだからシッカリして欲しい

[オバチャンの件]で一番に学んだ事は、

相手に責任能力が有る無しに拘らず被害届けを出す!!と言う事



そして、このオバチャンが私の家に固執した事を必然(神の啓示)と捉え、自分の晩年をオバチャンに擬えない様にしようと思っている



この後も父ちゃんとの擦った揉んだは幾多と有ったけど、

結局は一緒に転勤の地に来て、早や六年

この地に来ても悪意は私に付き纏う

このまま、全てを書き綴っていくと、又もや長くなってしまうので、どうしても許せない事だけを書き綴って、次を最終章にします

2010/4/13   16:36  

小説系日記

日記QRコード
つながってる???アイテム
ブルガリ プールオム オードトワレ EDT 100mL 香水
ブルガリ プールオム オードトワレ EDT 100mL 香水 ()
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0



しょうもない[物語]のpart5
そして、父ちゃんの元へ戻り居候を始めた私

前の土地で何が有ったかなんて話さなかったのに…

「お疲れさん、頑張ったな!」と、労いの言葉を掛けてくれた

私の忍耐が彼に通じた様で凄く嬉しかった

今度こそ二人は上手く行く!

そう確信してしまう程、あの頃の彼は、澄んだ瞳で私を見てくれた



ふぅ〜〜〜



本当…人間て、、難しい

気づかない内にボタンを掛け違えてしまう

私からすれば、不幸になる要素の無い二人

なのに、二人で居ると気が乱れる

入籍だって、、有り得ない流れで決まった

彼と暮らし始めてから二ヵ月後の電撃入籍

あの頃は、彼の同業種の方が海外に派遣され始めた頃で、

多分、彼も突然に召集されて何ヵ月も帰って来れなくなるのだろうと思った

彼が仕事で長く派遣される事は問題なかったけれど、彼が家賃を自動引落しにしていない事が、私の問題だった

もし彼が海外に派遣されて何年も家に帰って来れなかったら…

私の貯金で、いつまで家賃を払っていけるのだろう?

それより何より、私は直ぐに働けるのだろうか?

今となっては、笑い話の様な不安が押し寄せて来て、

彼に、「家賃を自動引き落としにして下さい」と、頼んだ

けれど彼は、「銀行には手数料を払いたくない!!」と、頑として首を縦に振ってくれなかった

毎日の様に頼んだけれど、彼の気持ちは変わらなかった

万策尽きた私がブチギレて「それなら、籍を入れて、私に通帳を預けてよ!!!」と、叫んだ

すると彼が、「うーーーん、仕方ないな」と、呟いた

ぇ、え〜〜〜〜〜っ??

仕方ないって…

籍を入れるって事??

そうなの?

〜〜〜〜〜

意外な展開に拍子抜け

暫らく、彼の顔をポケーッと眺めていた私

おっと、いけない!念の為に確認

ふむふむふんふん

そっか…籍を入れる事は問題ないんだ

そこまでしても銀行に手数料を払いたくないのね

本当に君は不思議な人だよ

なんか、、嬉しいような…、情けないような…



ばっかやろぉーーー!!

喧嘩の勢いでプロポーズしてまったやろぉ

それも私から

恫喝プロポーズ、、、

と、ほ、ほ…

脅してどないすんねん



こんな流れで入籍した二人

入籍は嬉しかったけれど、相性が乱気同士の二人

その後もチグハグな事ばかり

最初の一、二年は、飲みに行っても彼の言動は訳の解らない事だらけ

毎度、パニックに陥る私は、彼が恐くて家に帰れず、ビルの狭間や飲み屋の裏、マンションの階段の下などで夜を過ごした

彼が居る家のベッドより、汚い地べたの方が何倍も安らげた



本当…身に染みて思う

相性と言う化け物は、互いの自覚が無い限り、上手に飼い馴らす事なんて出来ない!!

一生かけても無理!!!

命を掛けても無駄!!!!

そして、命を擦り減らさない為に冷静に関わろうとしても、それすらも許してくれない

要するに、相性の悪い人間が同じ屋根の下で暮らす事は、命を削り合う事なのだと痛感する

多分、あのまま二人で暮らしてたら、どちらかが命を落としていただろうと思うぐらいに非道いものだった

実際、私の親指の根元には、父ちゃんが振り回した包丁で切った傷跡が残ってる

右眼の下、左眼の眼窩、前髪、首、肩、腕、腰、鳩尾…ありとあらゆる所に父ちゃんが残した傷や痛みが残ってる

そして、結婚一年半で別居

別れる為の別居ではなく、距離を置いて冷静に互いを見つめる為の別居

なので、別居はしても、彼が仕事帰りに私の家に寄り、二人で夕食を食べるのが日課だった

休日前には、泊まる事もあった

二人には、そんな距離感が向いているのかもしれない



そんな生活も一年半が過ぎた頃、事件が起きた

父ちゃんと二人、私の家の近所で飲んだ次の日の朝

軽い二日酔いで惰眠を貪っていると、外から女性の怒鳴る声が…

近所のオバサン達が井戸端会議でもしているのかと思ったのだけど、一向に静かにならない

耳栓を外し、ブラインドの隙間から外を見ると、

浅黒く、痩せて小柄の、インディアンの様な風貌の老婆が、我家の周りを、何かを叫びながら回っていた

ついには、玄関のドアを叩き「ここは私の家だ!出て行けェーー!」と、叫びだす始末

え…?これは現実なの?

何?どういう事?

恐い…何なの?

いまだ眠りの中にいる呑気な父ちゃんを起こして彼にも老婆の様子を見て貰った

そして、警察に電話し、状況を伝えた

洋服に着替えて、洗顔を終え、ブラインド越しに老婆の姿を証拠に写そうとした時、ミニパト到着

さっきまでの老婆は、恐ろしい形相で家の方を睨み叫んでいたのに

まるでミニパトを待っていたかの様に、ミニパトが背後に近づいた途端、地面に崩れ落ちた

そうして、おとなしく、ミニパトに乗せられた

窓越しに、婦警さんが挨拶をしたので、私も、「お願いします」と、頭を下げた

そして、そのままミニパトは走り去った

私は、[あれ?何も聴かれないの?]と、思った

その後、着替えて「自分の家に戻る」と言う彼に、「今日は恐いから、一緒に家に居て!!」と、何度も頼んだけれど、やっぱり無駄だった

(彼は、そう言う人)

仕方が無いので、老婆が戻って来て窓などを割らない様に家の周りの石などを拾って彼の家に向かった

その夜は、テレビで[防犯特集]を放送していて、私は、居ても立っても居られない気持ちで夜を過ごした

次の日の午前中、電話が鳴った

大家さんからだった

[私の家の近所の方から「(私の家から)爆音がする」と、警察に通報があった]そうだ

[そして、刑事が、私の家の外で、事情を訊く為に待っている]との事だった

父ちゃんと二人、急いで私の家に向かった

家の前で二人の刑事が待っていた

挨拶をして家を見る

玄関扉の明かり採りの窓が割られ扉が開いていた

何も置いていなかった玄関前にバケツやら何やらが置かれていたのを見て、

「あーーッ!こんな物、置いてなかった!!」と、騒ぐ父ちゃん

[オイオイ!こんな事で騒いでたら、家の中は驚愕だろうに!]と心の中で突っ込む私

「どちらが、この家屋に住んでる方ですか?」

私です

「では、入って下さい」

どれどれ?と、家に入って笑い出す私

あまりの惨状に笑うしかなかった

「あのオバチャン!やってくれたよ〜」と、私が呆れて言うと

「(犯人と)知り合いですか?」と、刑事が訊ねたので、

その時点では、「いいえ、違います」と答えるに留めた

と言うか、この二人の刑事、昨日の件を知らずに我家に来たのか?と、不思議に思った

そして、「まずは、通帳を確認して来ます」と、寝室に向かう私を引き止めた刑事

「いやいや、あのオバサン、通帳や金には手を着けないと思いますよ」と言う

はぁ?何を根拠に、そんな間抜けな事を言ってるの?

あのオバチャンが金や通帳に手を着けなくたって、ドアを壊して家宅侵入し、一晩を過ごしているのだから、その間に誰かが家に入る恐れもあるでしょうよ!

自分の家と他人の家を区別できないオバチャンが、マトモな感覚で留守番してくれてたのですか?

そんな想像力も無くて刑事が務まるのですか?

と、思いながら、通帳を確認して鞄に入れた

「では、(現場検証?を)始めて下さい!」と刑事に対面した

はぁぁ…想像を越える惨状だ

一晩で、よくもまぁ〜ここまで…

はい!はい!洗濯機の前でビッチャリと布の固まりになってるのは私の服です

勿論、私は、洗濯物をビチャビチャな状態で投げっ放しにしません

はい!はい!浴槽の中の水がドロドロなのも私の仕業ではありません

てか、あのオバチャン、どれほど風呂に入ってなかったんやろ?汚な…

はい!はい!テーブルの上を散らかしたのも私ではありません

あー!テーブルの上に、誕生日に父ちゃんに買って貰った揃いのリキュールグラスが…、箱から出さずに大切に置いてたのに…(涙)

え?あ…はいはい!私はタバコを吸いません

ふ…お気に入りの皿が灰皿になってるよ(涙)

えっ?なんですか?

灰皿が二ヶ所に置いて有って、タバコの銘柄が違うんですか?

えっ?ダンナサンが、どうしたんですか?

てか、あのオバチャンには、ダンナサンが居るのですか?

へッ?今の「ダンナサンの…」という貴方の呟きは、聞かなかった事にした方がよいのですか?

そうですか…少なくとも、我家には、オバチャンのダンナサンも来たのですね

そして、その事を私が知ったらマズイのですね

まぁ聞こえちゃいましたけど…聞かなかった振りをしましょう

はい!はい!分かりました

と、一通り部屋の中を現場検証、写真撮影して終了

「では!事情聴取しますので、警察署に向かいましょう」

はい!はい!

父ちゃんの車で警察署に向かう私

「中に入るのは、一人だけにして下さい」

勿論、私が行きます

机が沢山並んだ部屋の横の、狭い小部屋でキョロキョロと待つ私

先程の刑事、登場!!

まずは、あのオバチャンが無職で、病気を患ってて、責任能力の低い方だと説明された

更に、被害届けを出しても意味が無いような事を話された

その流れで、「被害届けを出しますか?」と刑事に問われた私

世間知らずで愚かな私は、その流れに乗って、「出しません」と答えた



《皆さん!!何か事件が起きた時には必ず被害届けを出しましょう!!

これは、犯人に対してだけではなく、警察に対しての委任にもなります

確実に仕事をして下さいと言う被害者の意思表示です

私は、ここで被害届けを出さなかった為に、何度もオバチャンに苦しめられました

オバチャンは警察や病院にたらい回しにされて、何度も我家に来て外で暴れました

変な言い回しですが、犯人を守る為にも被害届けを必ず出しましょう!!》



そして、昨日の朝、オバチャンが我家の周りで騒ぎ、ミニパトで連行されて行った事を刑事に話す

事情聴取の用紙に順を追って書いていく刑事

(用紙の名前、忘れた)

この刑事、昨日の騒ぎの事、何も聞いてないんだ

警察って、部署ごとの連携が取れてないのね

意外!!

えッ?なぜ夫婦で別々に暮らしてるのですか?と

おっと、突っ込みますね

それは、余りにも喧嘩が激しくて…斯く斯く然々です

「そうですか…、では…、[仕事の都合で…]と、書いて置きますね」

あらま、刑事さん優しいですね

じゃ、さっきの、ダンナサンの…の件と相子ですね

一通り事情聴取を終え、来ました!恒例の母指捺印♪

さっき父ちゃんに通帳類を預けた時に判子も預けた様な…

まぁいいや!捺します

廊下に出て、刑事に頭を下げ、オバチャンの事を重々に頼み警察署を出る

はぁ〜〜〜

あの惨状に帰りたくないよぉ〜

明日、月曜になったら、大家さんの下請けさんが玄関扉の明かり採り窓を直しに来てくれるから、今夜は父ちゃんの家に泊まって、明日、家に戻ろう

次の日、強化プラスチックで明かり採り窓を直して貰い、部屋を片づけて、やはり恐いので父ちゃんの家に泊まる

更に次の日、家に戻ると、直して貰った明かり採り窓に傷が…

鋭利な物で何度も突いた跡

恐ろしくなり、目の前の会社に居る大家さんに報告

直ぐに昨日の業者さんが来て、笑いながら「又やられたの?」と、違う素材の板を入れる

笑い事じゃないよ〜と思いながら黙る私

あ〜とうとう明かりの採れない窓になっちゃったよ

それより警察は何をしてるの?

オバチャンの身柄は何処に在るの?

警察に電話した

返事は、「見回りを強化します」との事だった

と、言う事は、オバチャンの身柄は拘束されてないのね

そっか、被害届け出さなかったもんね

失敗したぁ!と思いながら、その晩、私は自分の家で過ごす覚悟をした

父ちゃんは、当直で居ない

けれど、このままじゃ埒があかない

夜、

外で物音がする度に身が竦む

22時、オバチャンが来た

何度もドアを叩き「出て行け!!」と、念仏の様に低い声で唸る

恐い…動けない

父ちゃんに電話する

行けない」と言われる

警察に電話して状況を話す

近くの交番のお巡りさんが来てくれるらしい

外でオバチャンと何か話してる

呼び鈴が鳴る

…出れない

オバチャンだったらどうしよう?

また呼び鈴が鳴る

で、出なきゃ

警察ですか!?と玄関で叫ぶ私

警察です!と男性の声

ドアチェーンを掛けてソーッと開けた

警察だ〜ホ…ッ!

大丈夫ですか?

「大丈夫ですけど、警察は何をしてるんですか!?こんな事ばかりだと訴えますよ!」と恐怖のあまり語気を荒げてしまった

その後、恐怖で、その家で寝泊りする事が出来なくなり、父ちゃんの家に戻るしかなかった

(続きます)

2010/4/8   11:26  

小説系日記

つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...日記QRコード
つながってる???アイテム
Apple iPod nano 4GBホワイト [MA005J/A]
Apple iPod nano 4GBホワイト [MA005J/A] ()
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0



しょうもない[物語]のpart4
またまた性懲りもなく書き綴ります

皆さん、辟易してるでしょうね

めげずに書きます





では、

結局、何処に行っても上手に世渡り出来ない私は、覚悟して行った土地でも相変わらずの有様で…

将来、その土地で、お客様商売をしようなんて考えようもない状況に陥ってしまった

初めの頃に知り会った、おでん屋の兄さんや兄さんの仲間達にも目を付けられてしまっただろうし…

特に、専務を敵に回した事は痛かった

私は歴史ある保守的な土地で、地元の中堅に目を付けられてまでも水商売をする気は無かった

要するに、私は、自分らしく生きようとして、自分の首を絞めた

そして、、[ただの旅人]に成り下がり父ちゃんの元へ戻った

まぁ負け犬ですわ

でも、しゃあないよ

最後には知らない店に入っても誰かに見られてる様で…おちおちと居酒屋にすら入れなくなっていたんだから

これには理由が有って

あれは、、父ちゃんへのメールのネタを探しながら街を散策してる時、

[せんべい汁あります]と言う看板が貼られている店を発見した私は「これだ!」と思い、喜び勇んで店に入った

こじんまりとした居酒屋だった

カウンターには、私と同年代の男女が二人と一回り上の男性が一人座っていて、三人は市役所の同僚との事だった

私もカウンターの端に座らせて貰った

すると、気さくに、私を中に入れて何やかにや会話を弾ませる三人

私も、お調子者だから、適当に楽しんでいたのだけど、一つ気になったのは、私を、「お嬢」と呼ぶ事だった

どこから、その呼び名が派生したのか判らぬまま、場の空気を壊したくないので受け流した

本名を教えなくて済むからね

どうせ、近い内に、その土地を離れるのだから、[お嬢でも何でも、今だけ今だけ]と思った

すると、そんな事情を知らない三人は、私を仲間に入れたいのか…携帯番号を訊いてくる

間もなく、その土地を離れる私は、携帯番号など教えたくなかった

だけど、その意志すらも伝えたくなかった

すでに私は、誰も信じられなくなっていたのだろう

結局、事情を話せないまま、携帯番号を教えてしまった

そして、その飲みの間にも、皆に冷やかされながら、父ちゃんへのメールを必死に作っていた

誰かと飲んでる最中にメールをするのは、マナーが悪いのかもしれないけど、そもそもは[せんべい汁に巡り会った喜びを父ちゃんにメールしたくて、その店に入った]のだから、まずは、父ちゃんへのメールを優先させて貰った

と言っても、メールを送信したのは二回だけどね

そして、[結局、せんべい汁には巡り会えなかった事]を父ちゃんに報告し、残念に思いながらも皆と楽しく飲んだ

《余談だけど、[★せんべい汁のせんべい]は、保管がきくのに…それすら切らすなんて…、私が店主だったら恥ずかしくて、[せんべい汁あります]なんて看板を掲げて置けない★と、後に父ちゃんの実家でせんべい汁を御馳走になった時に思った。お義母さんの、せんべ
い汁は最高に美味しくて、逆に、お義母さんの美味しいせんべい汁が初体験で良かった〜♪と思った》

店が暇だったので、マスターも一緒に、約三時間、楽しく飲んだ筈だった

お会計を終わらせ皆に挨拶をして店を出ると、マスターが店の前を片付けていたので『おやすみなさい』と声を掛けた

すると、マスターが、無言で私を睨みつけた

驚いた私は一気に酔いが覚めた

マスターが私の事を睨んだ理由は判らない

私が酔っ払って、変な事を言った記憶もない

一つ思い当たるとしたら、マスターが、おでん屋の兄さんの仲間で、私の顔を知ってる人かもしれないと言う事

そして察するに『この阿婆ずれが!!店の大切な常連さんに関わるんじゃねぇよ!!』と言う気持ちだったのかもしれないと言う事

ま、あくまで私の憶測ですけどね

それに、既に私は、その土地の誰とも関わる気なんて有りませんでしたよ

その場を楽しく飲んでいただけです

なのに、帰りにコンビニに寄ってジュース等を選んでると、さっきの市役所兄さんから電話が掛かってきた

無視するのも気が悪いので普通に電話に出て話していると、数十秒で私の携帯のバッテリーが切れ、電話が切れてしまった

申し訳なく思った私は、買物もそっちのけで慌てて家に帰り、充電機に繋いで電話を掛けた

そして、携帯のバッテリーが切れてしまった事を謝った

すると、市役所兄さんが興奮して『嘘をつくな!!俺が電話してアンタが出るかどうか賭けていたのに、、電話を切るなんて最低だ!!アンタのせいで賭けに負けた』と捲し立てた

はぁ〜!?』と思った

こっちは、バッテリーが切れて申し訳なかったと謝ってるのに、それを信じずに一方的に捲し立て責める

さらには、アンタを賭けのネタにしたと本人に言うなんて…とんでもない恥知らずだ

そもそも普通に電話に出て普通に会話してる途中で、唐突に電話を切る理由って何?

そして、数分後、電話を掛けて謝る理由って何?

もし、そう言う事実が有るなら、それは、相手に電話を切らざるおえない事情が突然に起こったと言う事でしょう?

(私の場合は、バッテリー切れ)

心配こそすれ、決して責める様な事では無い

そんな思いやり(想像力)も持たずに市役所で働いてるの…

もう少しで、その土地を離れるのに、、子供の頃から好きな土地だったのに、、最悪に嫌いになりそうだった

結局、私が好きだったのは、その土地の人達の温かい人情では無く、自然が生み出した風土が私の郷愁を誘っていただけなのかもしれない

あの土地の人達の排他的な生き方は好きになれない

その後、市役所姉さんから電話がきた時に、賭けの事を訊ねたけれど、姉さんは「そんな事してないよ」と言った

そして、その後も『ボーリングの大会をするから参加して』と留守電に何回も入れてくれたけど、あの時のマスターの目と市役所兄さんの事をを思い出し、もう関わりたくなかった

姉さんの電話に出ると、マスターが私を睨んだ訳を知りたくて、彼女に、ぶっちゃけてしまいそうだったから

それに、度重なる彼女からの電話は、その頃の私には、恐怖になっていた

市役所兄さんは、私に負い目を持ってしまったのか、その後、最後の名残りに土地の祭りを観に行き群衆に紛れている私を、祭りの準備をしている兄さんが発見し、居心地悪そうに何度も見ていた

私は、兄さんの顔など覚えていない!と言う風で、祭りを楽しんだ

すでに私の魂は、その土地から離れていた



そして、以前暮らしていた土地に戻り、父ちゃんの借りている一軒家に居候を決めこんだ

2010/4/5   11:45  

小説系日記

つながり >1 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 >3 ...つながり >1 ...日記QRコード
つながってる???アイテム
えいご日記  Amazon.co.jp特別企画商品
えいご日記 Amazon.co.jp特別企画商品 (PC ソフトウェア)
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0



謝罪と補足
ここ最近、しょうもない[物語]なる物を書かせて頂いておりますが、

微に入り細に入り書いていますので、読んで下さった方々が不快を感じられていましたら申し訳なく思います

が、ある目的を持って、自分の記録として書いておりますので、

不快を感じられる方は、スルーして下さいます様に、お願い致します



所々に自分の情けない部分や、恥もさらしていますが、事実を(極力)忠実に記録する為には必要な事だと思います

勿論、私から見た事実ですので、人それぞれの見解が有って然りです

私の愚かしい生き方を読んだ方の足しになる部分が少しでも有れば幸いに思います



ここは、日記サイトですので、皆さんが色々なパターンの日記を書いていらっしゃいますが、私は、偽善的な日記は書きたくありません

愚かしさの中から学べる事も在ると思います





次は訂正と言いますか補足です

前回の[物語]の中で、《専務が『お前の母親に会いに行くぞ〜!!』と叫んだ行為を見て、自分が[スパイ]だと疑われてるのではないかと思った》と書きましたが、

私の親に会いに行ったところで、私が[スパイ]か否かなんて判りません

[スパイ]とは、そういう職業ですよね

周囲から(家族にすら)気取られない様に社会に馴染んでいるのが、、[スパイ]なんでしょう!?

前回の[物語]に書いた[私]の様に、いかにも周囲から怪しまれる様な要素を持った人間は、[スパイ]には為れないでしょうね

勿論、私は、正真正銘の[ただの人]です



前回の[物語]の様に、時には<間違った見解>も書かなければ、その時点の私の事実を記録した事にはなりませんからね

<間違った見解>でも、、[九年前の私]が真剣に抱いていた妄想ですので…



※自分以外の人間に、何かを[在りのまま]に伝えるというのは非常に難しい行為ですね

2010/3/25   22:38  

小説系日記

つながり >1 >2 ...日記QRコード
つながってる???アイテム
ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト【メーカー生産終了】
ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト【メーカー生産終了】 (ゲームソフト)
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0



しょうもない[物語]のpart3
又々の恥さらしですが、せっかく書き始めたので最後まで書いちゃいます



今回は、彼(父ちゃん)の所へ戻り、それからの話を書く予定でしたが、もう少し《前回の続き》を書きます





では、

憧れの地で暮らし始め、思いがけない事(暴行犯に仕立て上げられそうになる)も有ったけれど、無事に就職する事が出来た私は港町の暮らしを楽しんでいた

けれど、入社早々、専務に[気ままなプライベート]を持つ事を禁じられて、本当は淋しかった

それでも、入社早々の大きなイベントが一段落した頃、退社後の私に専務から電話が入った

確か『俺は立場の有る人間だから、迂闊に人前で愚痴を吐けないし、仕事の話も出来ない。でも、仕事が忙しくて、時には一息つきたい!!○○(私)よ、俺を癒してくれないか』と言う様な内容の電話だった

そして、いい歳をして【世間知らずな私】は、専務の言葉を真に受けて『上司を癒す事も仕事の内、あんじょう任せときぃ!!』と胸を叩いた

次の日からは、退社後、専務からの呼び出しが入る様になり、プライベートの無い私は、ソソクサ♪と呼び出された店に駈けつけた

なんだかんだ言いながらも、呼び出される事が嬉しかった

そして、私は、専務から色々な話を聞き、時には相談も受けた

(今にして思えば、何も知らずに相談に答えていた自分が怖しい)

そして、毎度、看板まで専務に付き合い、女の子達とタクシーに乗り合い、家に帰るのが常だった

なので、昼間の業務が眠たくて堪らない時もあり『本業はどっちやねん!?』と自分に突っ込んでいた

と同時に、毎度、午前様の専務の事を御家族はどう見てるのだろうと不思議に思っていた

と同時に、週に二、三度、私と飲んでる専務は、本当に忙しいのかしら?とも思っていた

そうは思いながらも、結局、その呼び出しが、私にとって唯一のプライベートもどきだったのかもしれない



それにしても…、あの会社での[私の役割]は何だったのだろう?



私は、会社に就職する前から、偶々、前の土地を出てくる時に貰った《お下がりのパソコン》を使いこなそうと独学していた

丁度、就職をした時は、[エクセル97]を一通り覚えた頃で、仕事に活かせる事が嬉しかった

私の受け持ちは、請求書の入力と打ち出し、そして、送付と配布

それと、現場の時間別売り上げの入力と集計、そして、統計表の作成

それに、現場の見回り

それから、お客様への、お茶の提供

その他、雑用全般

等々、出来る事は何でも、させて貰った

それでも時間が余る時は、エクセルで表作成の為のプログラムを組んだ

何故なら、オフコンを使いこなせない現場の長が事務所に来て、時間に追われ汗をかきながら電卓を打ち、集計用紙に数字を書き込んでるのを見て『現場の長は、現場に集中するのが一番!』と思ったので、オフコンに数字を入力するだけで集計表が作成できる様にした

そして、専務と飲んでる時に『会議室で眠ってるオフコンを事務所に並べて下さい』と提案した

そのころ事務所内にはオフコンが二台しかなく、一台は女性課長専用で、もう一台のオフコンを先輩と私が奪い合う様に使っていた

勿論、自分のパソコンで出来る事は、自分のパソコンで済ませたけれど…

更に、現場の長が、いつ来てもオフコンを使える様に、せめて、あと一台!!増設して貰えると、皆の時間が無駄なく回ると思って提案した

その提案は、直ぐには受け入れられなかったけれど、なんとか四カ月後には、事務所の改装、そして、電話の増設と共に実行された

そんな経緯もあってか【どこぞの馬の骨とも分からない、こ生意気な新参者(私)】が調子に乗ってたのかもしれない



そんなある日、専務に呼び出されて『お前は仕事をしなくてもいい!!』と言われて意味が解らず?キョトン?とした事がある

更に『俺は、お前の考えてる事が判らない』とも言われた

私は、その言葉の意味が判らず、端的に答え過ぎた

『とにかく、世の中の様々な事や色々な会社の事を知りたいのです!!!』と、積年の思いを吐露した

学生時代から【世間知らずな私】がコンプレックスだった

どうしても、世の中の諸々が頭に入らなくて、皆の話題に着いていけず、常に焦っていた

なので、後々に水商売の店を開く時の為にも、この土地の事に詳しい専務の傍で少しでも知識を増やしたかった

そんな気持ちを伝えたかったのに、あまりに端的に答え過ぎて色々な誤解を招いたのかもしれない

それから間もなくして、会社の飲み会の席で、専務が、私の送別会の話しを始めた

仕事に乗ってた私は、又も?キョトン?となった

結局、そんな事が有りながらも、二度の雇用契約を結んで貰えたのだから感謝しなくてはならない



あれから九年近く経ち、胸にストン!と落ちた事がある

あの会社は、新規事業を始めるに当たり一時的に人手が必要になり私を雇った

ほんの数ヵ月の予定で

ところが、その土地に骨を埋める覚悟でいた私は、その就職を永久就職の如く受け留めた

履歴書と一緒に両親の承諾書までも提出したのだから重大な責任の伴う就職と【世間知らずな私】は思い込んだ

けれど、会社側は、新規事業が軌道に乗ってしまえば、人手は必要なかった

その会社と自分の間の温度差に気が付かず、やる気満々で頑張るも見習い期間が続いてた私は『会社と雇用契約を結ばず、責任を要する業務は出来ません』と、専務に詰め寄った

誤解なき様に補足しますと、私は、契約が無くとも責任を持って仕事をします。但し、私個人が責任を負えない額を持ち歩いて銀行を廻る事は如何ともせん!と、専務に申し上げたのです

そして、めでたく、雇用契約を結んで貰えた私は、心置きなく仕事をし、専務の呼び出しにも応じていた

ふ……

私も、かなりのКУだ

けれど、会社側も、面接の時点でハッキリと『短期の雇用です』と伝えるべき

最後は『あなたを雇用してると銀行から融資が下りないの、だから、もう契約の更新は出来ません』と女性課長に言われて気がつく始末

『どれほどの<お荷物さん>じゃぁ〜吾!!』と自分を嘲けてみた

まぁ、そんなこんなで、世間一般のリストラも経験させて貰った

けれど、会社を辞める数か月前から私の精神状態はヨロシクナイ事になっていた

実は、会社は、私と二度目の雇用契約を結んだ辺りから、対外的には、私との雇用契約の更新をしていない事にしていた

つまり、私は会社を辞めた事になっていた

なので、月一恒例会社の飲み会の時は、まるで私が存在しないかの様に、皆が無言のまま連れ立って帰って行った

私は、訳が解らず、引きつり笑いで皆を見送った

それでも、仕事は今まで通りこなしたけれど、やはり、訳の解らない邪魔が入り、怒りで体が震えると言う体験を初めてさせて貰った

そんな状況でも、会社では平静を装えたのだけど、家に帰ってからの私は異状だった

まずは、湯沸器が壊れ、更に冷蔵庫も壊れたのだけど、直す気力も起きず、まともに食事を作る気さえも起きなかった

そして、末期的に異状だったのは、ゴミの処理

何故だか、ゴミ箱にゴミを捨てる事が出来なかった

なので、ソファーの周りは、ひどい状態だった

それでも、ゴミの排出は、なんとか月に一度は出来たので、ゴミに埋もれる事は無かったのだけど…

どっちにしても普通の精神状態ではなかった

後半は、<私はスパイだと疑われてるのではないだろうか?>と変な妄想まで抱くようになってたのだから



まぁ、それには幾つか理由が有って



一、私は、飲みに行った先でも、仲間の間でも、会社内でも、その土地に来た理由を話さなかった。勿論、その土地が父親の故郷で云々かんぬんと言う一切の事を語らなかった。そして、何処で誰に訊かれても『以前から好きな土地だから来ました♪』と一様に答えていた

一、何故なら、母親に、死んだ父親の親戚とは二度と関わりたくないと口止めされてしまったので、父親の親戚に結び付く事は一切語らなかった

そこまで母親が親戚を嫌っている事を知っていたなら、その土地には行かなかったのに…

一、専務と飲んでる時に『明日、□△機構の○さんと○さんと○さんが来た時の席順は、この通りに!』と紙を渡され『(誰が誰だか)分かるだろう!?』と念を押され、[これは皆が識ってるべき常識なんだ]と思い込み、【常識コンプレックスの私】は『はい、分かります!』と嘘を答えた事がある(後で、必死に調べたけど)

冷静に考えれば、大抵の人間は、その人達の顔を知らない

一、その頃から、飲みに行く度に専務が『○○(私)の母さんに会いに行くぞ〜!!』と叫ぶ様になった

最初は、何を言ってるのか解らなかったけれど、後半は、『私の身元を疑ってるのかな』と感じる様になった

一、いつも会社に持ち歩いてる鞄を整理してたら、鞄の底が破れてた

一、いつも会社に持ち歩いてる電卓の調子が悪くなり調べたら、底のネジが二本外れてた

※上の二つは、単純に、使い過ぎて破れ、使い過ぎて壊れただけかもしれない

一、リストラ勧告をされる少し前に専務と飲みに行った席で『お前の事を調べさせて貰った』と言われた

なんら疾しい事は無いけれど、【清廉潔白に生きてきた訳じゃない私】は、少し動揺して、怒りを感じた

そして、その日の帰り、エレベーターで二人きりになった時に何を思ったのか専務が私にキスしてきたので、『私の悪い病気が感染りますよ』と言いながら唾を吐いてしまった

直ぐに、私は、気を取り直して何事も無かったかの様に普通の会話を始めたけれど、、専務のプライドを傷つけてしまった事は確かだろう

それ以降、専務から私に呼び出しが入る事も無くなり、会社の飲み会からも省かれた

まぁ人間だから出来心は仕方がないけれど、

自分の事を『興信所に調べさせた』と言われた後にキスをされても、優しい気持ちでは受け留められない

まして、そんな流れで専務と不倫をする気も無い



なんだか時系列がグチャグチャで、読んで下さってる方々に申し訳なく思ってるのですが、

その頃の私も頭がグチャグチャになってて、逆に、自分の周りが怪しいと思う様になって、その土地での知り合いとも連絡を取らなくなり、

あげくは、家に遊びに行くほど親しくさせて貰っていた女性からの誘いさえも疑う様になった

ある日『○○ちゃんに素敵な景色を観せたいの』と、バス旅行に誘われた時も『どうしても都合がつかなくて行けない』と断った

何故か、そのまま生きて帰って来れないような気がした

本当に、誰も信じられなくなっていた

とどめは、現実の私を知らない筈のメル友さんまでも切った



『そして、誰もいなくなった』



そう思った瞬間に父ちゃんの顔が浮かんだ

でも、私の方から電話が出来る関係ではない

何故なら、彼と別れる前日、私は、彼が命の次に大切にしてるバイクをボコボコにしてしまった

それを知らない彼は、最後の夜なのに、最高に愛しそうな目で私を見つめてくれた

私は、【バイクをボコッてさえいなければ、彼とやり直せたのかな?】と後悔しながら、彼に別れを告げた

そんな経緯があったので、直ぐに切られる事を覚悟で電話した

直ぐに電話を切られても、その時、信じられる存在は彼だった

案の定、三言、四言で電話は終了したけれど、それでも、彼と話せた事が嬉しかった

そして又、ドンヨリとした日常に戻った

それから暫らくして、彼の方から電話がきた

思い掛けない出来事に胸が踊った

彼に見切りを付けて、この土地に来たのに、、女の意地も何もかも、かなぐり捨てて喜んだ

それからは、彼の家と自分の家の二重生活が私の心を支えた

専務の権限の及ばない所でプライベートを持つ事で、心のバランスを保った

そうして、心に余裕が出来た頃、専務が贔屓にしている女性が開いたスナックに彼と飲みに行った

その場で、私が、会社を辞めた事になってる事やら何やらを聞かせて貰い、今までの社内の状況に合点がいった

そして、次の日、専務の部屋に朝コーヒーを置いて戻る時、専務が背中越しに『○○、ごめん』と言ってくれた

私は、(思い当たる事が有り過ぎて)何に対しての謝罪なのか判らなかったので、『はい?』と応えてドアを閉めた

専務に、[貴方の謝罪が私に聞こえましたよ!]と伝えられれば充分だった

それからは、契約満了まで[坦々と]過ごした



昨年、ふと、会社の存続が気になりインターネットで調べたら、会社自体は存在していた

けれども、皆で大事に抱えていた物は、疾うに消えていた



すべては、陽炎の揺らめきの如く…

2010/3/25   0:26  

小説系日記

つながり >1 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...つながり >1 >2 ...日記QRコード
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0



しょうもない[物語]のpart2
前回同様、脱線だらけで、[おもろない物語]ですが、記録の意味で書きます





では、

バーの雇われママを始めて五ヵ月が過ぎた頃

今の旦那と知り合った

常連だった彼の後輩が、私の誕生日の前日に、彼を連れて来てくれた

そして、彼が席を離れた時に《彼と私の誕生日が同じ事や、彼が私と同じマンションに住んでいる事》を意気揚揚と話してくれた

(オーナーは、私の家を常連さんに教えてたけど、なんでや?)

思いがけず知った二人の共通点は、私にとって嬉しい驚きだった

その頃の私は、今まで接した事の無い職種の方達が集まる店に一人放り込まれて脳みそをウネらせ図書館に通いながら、青息吐息で接客していた

(基本的な知識が無いから、お客様に訊ねる事も侭ならなかった)

そんな時に、その職種の人と近しくなれる事は、私にとって、願ってもない事だった

心置きなく何でも訊ける相手が欲しかった

誕生日を誰かと祝いたかった

彼とは挨拶以外に話した事が無かったけど、猫の様な存在感が居心地良さそうだった

なので、つい、深く考えずに彼の領域に入ってしまった

けれど、そんな気持ちから彼に近づいたのは誤りだった

女性に慣れてない彼は、そんな気持ちで近づいた私を打算的な女と決めつけた

それでも、男女関係が恋愛感情だけで成立しない事を痛いほど知らされてた私は、怯む事なく彼の傍にいた

けれども、彼は、想像を遥かに超えて手強かった

どんなに私が心を尽くしても、彼には届かなかった

そんな、擦った揉んだの二年が過ぎた頃に、二人で探した一軒家に引っ越す事になった

心浮かれてる私に彼が『これからは俺が大家で、お前は店子。家賃は要らないから、お互いに別々に生活してると思って欲しい』と言い放った

毎度毎度、有り得ない言葉で私を地獄に突き落とす彼

何日か掛けて彼の真意を確かめたけど、彼の気持ちは変わらなかった

ので、その土地と彼に見切りをつけ、マンションを退き払って、子供の頃から住みたかった父の故郷に引っ越した



その土地でも、忘れられない出来事があった

一番衝撃的だったのは、私が暴行犯に仕立て上げられそうになった事かな



私は、そこの土地でも水商売で生計を立て、いずれは自分の店を持とうと思った

なので、就職もせずに、色々な店を飲み歩いていた

ま、風来坊ですわ

そんな時に、オデン屋の兄さんと知り合った

『美味しいオデンが食べたいな♪』と入った店に兄さんが居た

ボサノバが流れる洒落たオデン屋だった

カウンターの中には、若くて綺麗な女性も居た

太陽の様に明るく働く姿が好ましかった

程よく飲んで帰ろうとした私に、その女性が『マスターと飲みに行ってあげて下さい』と声を掛けて来た

私が淋しそうに見えたのだろうか…

予定を持たない私は、兄さんに付き合って、お洒落なカクテルバーに行った

そこは、兄さんの仲間が経営してる店だった

夜も遅かったので他にお客様はおらず、カウンターでママが留守番をしてた

兄さんは、ママに挨拶し、二階の席に上がった

私は[ママが一人で居るんだから、一緒に飲めば良いのに]と思ったけど、さほど気にせず二階に上がった

すると、兄さんの飲むこと飲むこと…

私が二杯飲む間に、五、六杯は飲んでた

飽きれた私は『自分の飲んだ分を払って先に帰ります』と言った

けれど『もう少し付き合って』と頼まれたので、BGMを楽しみながら兄さんが飲み終わるのを待った

そして、そろそろ帰ろうと下に降りると、そこのマスターが仲間(主に飲食関係の経営者達)を連れて帰って来た

カウンターの周りで、仲間達と何やらかんやら話しながら兄さんが会計を済ませてくれたので、そこは兄さんに任せ、挨拶をして帰った

次の日、オデン屋に行くと、女性が『昨日、マスターに渡した売上金が無いの』と言う

『幾らなの?』と私が訊くと『…八千円』と彼女が答えたので、私は昨夜の事を思い出し『確か、カクテルバーで八千円払ってたよ』と答えた

その時にオデン屋の経営状態を汲み取って、私が飲んだ分の千六百円を彼女に渡せば、私の行く末は変わってたのだろうか?

呑気な私は、深く考えずに彼女の話を流してしまった

ご馳走になった分は、オデン屋で飲食して何倍にも返せば良いと思ってた

それから数週間後、、彼女が『マスターと店の事を頼みます』と私に言い残し店を辞めた

関西から硝子工に成るべく北海道に来た彼女は、夢を断念して故郷に帰った

後で知った話だけど、色々と辛い事も有ったようだ

私がオデン屋に行く前から、彼女が辞める事は決まってたので、私が追い出した訳じゃない(人様は好き勝手な事を言うからね)

そんな経緯で、兄さんとオデン屋を任された私は、殆ど給料らしき物を貰わずに店を手伝った

なので、たまに外食に出掛ける時は、兄さんにご馳走になった

それぐらいは許されると思った

けれど、兄さんの仲間から見た私は、貧乏な兄さんの金で飲み食いする守銭奴だったのだろう

いつの間にか、私には、そんなイメージが付いた

それに、店には、お客様が程よくいらしてたから、貧乏をしてる理由が解らなかった

後で思えば、中途半端に手伝いとは言わずに、本気で、店の遣り繰りにまで関わるべきだったのかもしれない

けれど、世間には、新参者の私が兄さんの店に本気になる事を訝しむ輩も居る

私は、兄さんの生活に介入する気は一切無かった

ただ女っ気の無い兄さんの傍に私が居ても、誰の迷惑にもならないだろうと思ったから居ただけ

(私は、今の旦那の様に自立してる岩の様な男が好きなのだ。もんの凄く天の邪鬼で手こずる奴だけどね。)

でも、世間は違った

きっと、兄さんが、正真正銘の貧乏人だったら問題無かったのだろう

事あるごとに兄さんの仲間は、私に、どうでもいい話を吹き込んだ

兄さんは由緒ある家の長男で、ナンタラカンタラ♪カンタラナンタラ♪

今度、どこぞの令嬢とお見合いするらしい♪

それから♪それから♪

下らない寝言は、右から左へ聞き流した

とにかく、私は、オデン屋を軌道に乗せて、落ち着いたら自分の働き口を考える

それだけだった

それでも、そんな寝言を吹き込む仲間達とも楽しく、温泉やドライブ、色々と遊びに行った

何やかんや言われながらも楽しい日々だった

ところが、そんな日々に翳りが訪れた

夏になり頻繁に兄さんの店を手伝う事も無くなった頃

『今夜は、兄さんの店に客で行き、しこたま飲んで売上協力致しましょ』なんて目論んでると

『紹介したい人が店に居るので、リクルート仕様で来て!!』と兄さんから電話が入った

ひぇ〜いきなりかい?

大急ぎで、白のブラウスと紺のスカートを履いて店に走った

そこには、いずれ私が、OLとして勤める事になる会社の専務がいた

18歳から客商売に明け暮れた私の憧れの職業が、OLだった

きっと私は、兄さんに、そんな話をしてたのだろう

いきなりの呼び出しに緊張しながら、専務と、軽く酒を酌み交わした

まずは、の顔合わせ

そして、私の連絡先を渡して顔合わせ終了!!

数日後、正式な面接を受ける為に、履歴書を持って会社に赴いた

想像以上に堅い会社で両親の承諾書まで提出させられた

でも、面接中に不思議な事があった

女性課長に『専務とは何処で知り合われたのですか?』と訊ねられ、躊躇なく『オデン屋さんに紹介されました』と答えようとしたら専務に止められた

何故、オデン屋さんの事を隠すのか…

そして、就職した私は、『我が社で勤めるからには自覚を持って生活して下さい!!』と専務に言われた

『今後は、オデン屋とも交流しない様に!!』とも言われた

兄さんの口利きで就職出来たのに…兄さんを邪魔にするなんて変!!と思いながらも専務のお達しを受け容れる事にした

いずれ事務職に慣れて余裕が出来た時に、又、兄さんの様子を見に行こう♪と心に決めた

そして、初めての休日、兄さんに電話をして、その旨を伝えた

勿論、兄さんは、納得が行かなかったみたいだけど、暫らくは、そう言う事で納得して貰える様に頼んだ

でも、兄さんは、昨日の酒が残ってたんだね

何度も電話をして来て私を困らせた

根負けした私は、直接、兄さんに会った

そして、私の大好きな、丘の上の海が見下ろせるレストランにバスで行った

眺めの良い場所で兄さんにお礼をしたかった

それと、暫しの『お別れ』も

そうして、馬鹿な私は、まだ昨日の酒が残ってる兄さんに酒を飲ませてしまった

お酒好きな兄さん

オデン屋も休日だったから、ゆっくり飲ませて上げたかった

そして、軽く酔った私は、結構酔ってる兄さんと手を繋いで坂を下りた

(住宅街のアスファルト敷きの坂だから酔ってても大丈夫!!)

酔って子供の様にはしゃぐ兄さんが、道端に咲いている花の花弁を千切って自分の鼻の下に付けて『ヒゲッ♪』と叫んだ

なぜか、、笑えない私がいた

そして『花弁を千切ったら可哀想でしょ!!』と兄さんの鼻先を指で弾いた

すると、兄さんがムッ!として『そんな偉そうな事言うなら一人で歩きなよ!!』と私の手を離した

『酔ってフラフラしてるのは兄さんの方でしょ』と思いながら、私も兄さんを放って坂を下りた

暫らく下りて心配になった私が後ろを振り返ると、あろう事か、兄さんが坂を登ってた

すぐ上には、兄さんの仲間の喫茶店も在ったし、

酔った私には兄さんを追い掛ける気力も体力も湧かなかった

嫌な予感を振り払い、私は一人で街に下りた

と言っても20分も掛からない距離だけど

そして、気になりながらも家で一眠りしてた私を電話のベルが起こした

兄さんの店から兄さんが掛けて来た

胸を撫で下ろしながら、あれからの兄さんの軌跡を訊ねた

すると、有り得ない程の広範囲を歩き廻ったらしい話が聞けた

まぁ、酔っ払いの話だから、話半分に聞いてたけど

その電話の途中、兄さんの知り合いが店に訪ねて来たらしいので電話を切った

その次に兄さんからの電話を受けた時、私は、暴行犯になっていた

電話口の兄さんが『どうしてくれるんだよ』と私に泣きつく

何の事やら見当がつかなかった

兄さんの話によれば、顔半分が血まみれで、お客様の前に出れないぐらい腫れてるらしい

先程の電話では、そんな事は言ってなかった

いつ、そんな事になったのだろう

まったく私には覚えの無い事

例えば、酔った兄さんを道端で一人にしたのが罪ならば、私は潔く罰を受ける

例えば、兄さんの鼻先を指で弾いたのが暴行にあたるのならば、その罰も受けよう

されども、商売が出来ないほど兄さんの顔を殴ったのは私じゃない

その罪は、そんな事をした人間が償うべき

まずは、兄さんに会って怪我の状態を確かめなくては!と思ったけど、私に殴られたと思ってる兄さんは会ってくれなかった

なので私は、次の日の就業後から、酔っ払った兄さんが辿った軌跡を辿って聴き込みをした

けれど、犯人に結び付く手掛かりは得られなかった

それでも、[私が兄さんを殴ったと言う噂]が、仲間内で広まってる事は判った

どっひゃあ〜

そして、兄さんが私と別々に歩き出した直後に立ち寄ったのが坂の中腹に在る兄さんの仲間の喫茶店だった事も判明した

そこのマスターが『大変な事になってますね』と労いの言葉を掛けてくれたので、皆が敵では無いのだと心救われた

結局、犯人を見つけられないまま時は過ぎ

兄さんと会う事も無く、OL稼業に勤しんだ

あの事件から約一年後、行きつけの小料理屋のママさんから『あの時の犯人は捕まってないけど、すぐソコの廃線路の所で殴られてたのを見た人がいたらしい』と聞いた

けれど、その話は、他人事の様に聞こえ『ああ、そうですか』と聞き流した

一年の間に色々と有り過ぎて、きっと、私の中で風化しかけていたのだろう



あれから九年が経ち、やっと観えてくる事がある

あの彼女が、夢を断念して故郷に帰らなければならなかった理由

専務が、面接でオデン屋の事を隠した理由

人の上に立つ人間が皆、潔いとは限らない事

結局、あの土地では、約二年しか暮らせなかったけれど、様々な人間模様を見せてくれた

私が子供の頃から住みたかった地は、懐深く私を受け入れてはくれなかったけれど、その代わりに、人間の機微を教えてくれた



この後は、一筋縄では行かない旦那との結婚生活が始まります

警察との関わりも出てきますよ

ボチボチ綴って行きます

2010/3/8   1:05  

小説系日記

つながり >1 ...つながり >1 >2 >3 ...日記QRコード
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0
 次を見る>


[ 利用規約 | 質問(Q&A)・お問合せ | プライバシーポリシー | 設定変更 | 広告掲載 ]
cyberz.jpCONOE.netであい.COMLn.jpHITCHART.COM
Cyberz Inc.Cyberz Community PlatformERIKOdareMITERUVCastEngine
Copyright(c) 2004-2009 Cyberz Inc. Allrights reserved.
日記系.jp」はサイバーズ株式会社が提供しています